朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/1/26)

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1月26日号(第356号)


 身近なビジネス 
「信頼を売る商売」
 以前に呉服屋の話をしたが、今回は、呉服屋から宝石店に業態転換して、売上を順調に伸ばしている岐阜市内の店について、好調な要因などを整理してみたいと思う。着物を着る機会が減少し、呉服屋の経営環境が厳しい中、現在の店主は、父親から店をそのまま引継いだのではなく、宝石店として新たに事業をスタートした。
 一般的に、業態転換しても従来顧客をターゲットとして新たな商品・サービスを提供していくことが多く、ターゲット顧客まで変えることはリスクが高いため、比較的少ない。
 しかしながら、店主は、事業の先細りが予想される呉服店ではなく、顧客を呼び込めると判断した宝石店を同じ場所に開店した。その店がある地元商店街は、60歳以上の高齢者を多く集客しており、20代、30代をあまり目にしないが、その店主がターゲットとしたのは、婚約指輪や結婚指輪を買い求める20代から40代のカップルであった。 従来顧客でもなく、店頭の通り客でもない新たな顧客を開拓し、好調に事業展開している理由を店主に尋ねてみると、2つのことがわかった。
 1つは、鑑定士としての専門知識はもちろん、ターゲットであるカップルのニーズを掴み、優れた目利きで顧客の満足する商品を揃えていることである。店主の目利きを信じてわざわざこの店を指名してくる顧客を掴むという点では呉服店によく似ている。
 2つ目は、新たな顧客の入り口はインターネット広告であったが、購入客からの口コミで顧客が広がっていることである。紹介で顧客が訪れる背景には、店主の人柄のよさと間違いのないものを適正価格できちんと勧めてくれるという顧客との間の強い信頼関係がある。これも、呉服店によく似ている。業態やターゲットは異なっても顧客との信頼でモノを売るビジネスモデルは、父親から引き継いだのかもしれない。それは、店主が口にした、「この店のウリは、自分」だという言葉に象徴されている。    (中畑)

 パソコンで遊ぼう 
「ネットショップの作り方⑰」
 
 ~前回(作り方⑯)から続く~
 お客さんが規則を理解して、ちゃんと従ってくれているんですね。しかも驚くことに、これらの規則は、通常、お店側が主導的に決めることができます。もちろん好き勝手に決めるのではなく、お客さんの都合とお店の都合を調整しているのですが、最終的な決定権はサービスを提供する側のお店が持っています。モノを買って利益をもたらしてくれる立場のお客さんが、利益を享受する立場のお店の決めた規則に素直に従ってくれるのです。何か立場が逆転した感覚です。
 このことは、営業時間だけではないですよ。ドラッグストアや家電量販店でよく行われているポイント倍増デーや、スーパーの週末限定の特売セール、早朝のお得マーケットなどの催し物についても、これがあてはまります。そのイベントを何曜日にやるか、すなわち開催の規則や計画を最終的に決められるのはお店側なのです。お客さんの都合を勘案しているとはいえ、ビジネスを自ら主導できるのは、何か心地良いですね。
 でも、だからこそ大変なんです。自ら決めた規則を、自ら守れないほど無責任なことはないからです。閉店時刻は22時と決まっているのに、お店の都合で突然19時にお店を閉めてしまう。知らないで21時に来たお客さんはどう思うでしょうか。毎週水曜日をポイント倍増デーと決めていたのに、お店の都合で取り止めてしまう。わざとその日まで商品を買わないで待っていたお客さんはどう思うでしょうか。いずれの場合も、お客さんはお店に対する信頼感を大きく失ってしまうでしょう。近くにライバル店があれば、そちらに移ってしまうかもしれませんね。
~次回に続く~   (常川)
*最初から読みたいあなたへ:「ネットショップの作り方①」はここをCLICK!

 今週の話題 

「体力・耐力・対力」
 年明け早々、サッカーの天皇杯決勝戦を皮切りに、高校サッカー選手権、高校ラグビー選手権、大学ラグビー選手権そして箱根駅伝などスポーツ満載の卯月でした。これらどのスポーツを観ても、やはり鍛えぬかれた身体(体力)があるが故のパフォーマンスと感じました。また、そのトレーニングに打ち勝つ過程で「心」も鍛えられているのだということも、試合後の「厳しいトレーニングに耐えた結果です」あるいは「最後は気持ちで頑張りました」と言うようなインタビューから感じ取れました。  
 そこで、今回は、私が日頃から拘っている次に示すような「タイリョク」について紹介したいと思います。

「体力」:いわゆる筋力、持久力をはじめとする身体的な運動能力(行動体力という)のことです。また、疾病に対する免疫力やストレスに対する抵抗力(防衛体力という)も体力です。さらには、モチベーションも体力を構成する一つ(精神的要素)です。すなわち、広い意味での体力トレーニングには精神的な「心」のトレーニングも含まれていると言えます。
「(忍)耐力」:体力のうちの精神的要素の一つで、耐え忍ぶ力(受動的)のことです。この能力は小学校中学年から中学生の間の持続する能力(持久力)の向上が期待される時期にトレーニングすることにより養われると考えられています。すなわち、勉強、スポーツなど少し辛いことを長時間続けることにより、我慢強さや粘り強さが養われ、結果的に「諦めないでもう少し頑張る力」や「プレッシャーに負けない心」を身に付けられるのです。「切れやすいヒト」は、この時期の「少し辛い何かをし続ける体験」や「持久的なトレーニング」が足らなかったかも・・・。
「対(応)力」:状況に応じた適切な振る舞いができる能力です。対人スポーツでは敵に対してどのような行動をとるかを瞬時に判断するのに欠かせない能力です。個人競技においても、如何に早く状況や環境にうまく対応し、よい結果を導くかと言う能力です。さらに、グループやチームにおける人間関係をうまくコントロールする能力「(人関係)」と言う意味としても「対力」を考えています。  

 今まで、スポーツや何か一つのことに打ち込んできたヒトはすでにこのような「タイリョク」をある程度身につつけているはずですが、まだまだ不足していると思われる「タイリョク」もあることでしょう。特に、「対力」については本学科のカリキュラムに多くのヒントがあります。将来の目標に向かって大いに「タイリョク・トレーニング」しましょう。   (山本)


 


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