朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/3/9)

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3月9日号(第362号)


 身近なビジネス 
「岐阜は沈むのか?」
 名古屋から電車でわずか20分、便利な都市であるにもかかわらず岐阜の町はさびれつつあります。昔から全国を飛び回ってきたため、熊本、北九州、広島など衰退の度を深める地方都市をたくさん見てきました。このまま岐阜は沈んでしまうのでしょうか?  
 観光で岐阜にきた大学生の末娘が面白いものを発見しました。1日100円のレンタサイクルです。彼女は、伊勢や近江八幡で貸自転車が便利だったことを思い出し岐阜でも探すとあったそうです。しかも安い! 普通の観光地だと1日800円くらいです。岐阜は坂がほとんどないので、色々回るには車より自転車が最適です。  
 早速実際に乗りに行きました。申込書を書くと、100円で乗り放題、しかも会員カードを作れば毎回の申込も不要。さらに返却も市内4カ所のレンタサイクルポートに返せばOKです。バスに乗ればどんなに近くても往復400円かかることを考えると、破格の安さ、便利さです。  
 ゆっくり走れば色々な発見もあります。行列のできている釜揚げうどん屋さんやアイスクリームパン、揚げ饅頭、岐南にある小さな美術館、そこで出されるお茶と生菓子の原価無視のお値打ち感。長良川や岐阜公園の近辺以外にも隠れた観光資源が山盛りです。  貸自転車は財団法人岐阜市にぎわいまち公社の運営で、自転車には観光協会が制作した観光マップがパウチされて荷物かごにつけられています。しかし、ちょっと自転車で走って発見できたようなミニスポットについては何も書いてありません。もし運営している誰か一人でも実際に2日間自転車に乗って動き回れば、色々なことに気がついたのではないでしょうか。レンタル料の100円もある意味、すごい設定です。利益はおろか維持費もでない金額です。(自転車1台2万円として、回収するのに200日、4カ所の管理人の人件費が1台あたり年間1.6万円をこえれば、年中無休でもずーっと赤字です。)  
 見つけた私設の美術館は、今年3月で閉館です。岐阜の有名企業の先代が集めたコレクションが飾られ、先代の奥様が管理されていましたが、体調を崩されたようです。古い中日新聞に「最初処分しようかとも思ったが、主人の遺志を尊重するため、そして息子が一から出発できるように、お金を残さない方がいいと考えた。お金があるとどうしたって当てにしちゃうし、それは息子のためにならないと思って。」という記事を見つけました。現在ご子息は先代より事業を大きく育てられました。沈まない岐阜のためにはこのような心がけが必要かもしれません。    (岩崎)

 パソコンで遊ぼう 
「ネットショップの作り方⑲」
 
 ~前回(作り方⑱)から続く~
 ひと口に準備と言っても、商品の画像を何枚もデジカメで撮影してパソコンに取り込んだり、そのコメント(=これを一般の店舗では「POP」と言います)を書いたり、やることは山ほどありますから、面倒にもなります。キャンペーン対象の新商品を、最初のうちはたくさん用意して貯めておいても、回を追うごとに少なくなり、いつかは底をつきます。でも、お客さんにしてみれば、サイトにアクセスして閲覧するだけだから、何の苦労もありません。それどころか、「今日はキャンペーンの日だから、どういう新商品がアップされるのか楽しみ!」と思っているありがたいお客さんがいるかもしれません。楽しみに訪れたお店が、休業日でもないのに閉まっていたらショックですよね。新商品のキャンペーンを楽しみにしているお客さんにとっては、それと同じです。しかも、お客さんにはその理由が何だかはっきりせず、お店の勝手な都合で中止になっているのです。この先、何かのキャンペーンをやっても、「どうせすぐ終わるんでしょ?休むんでしょ?」っていうイメージがついてしまうかもしれません。販売キャンペーンならまだ良いですが(本当は良くありません)、例えば、商品の注文があったときの発送スケジュールなど、実質的な作業の場合はもっと大変です。「商品の発送は、入金確認後、1日で行います」という規則を決めたとします。お客さんは、商品を購入したら、翌日にお金を振り込むとは限りません。とすれば、毎日、銀行口座の確認をしなければなりません。
 今はインターネットの時代で便利ですから、深夜などお客さんが都合の良いときに代金を振り込んできます。次の日に出掛ける予定があったとしても、その前日の深夜にお客さんからの振り込みがあれば、朝には必ず発送作業を行わなければなりません。規則ですからね。
~次回に続く~   (常川)
*最初から読みたいあなたへ:「ネットショップの作り方①」はここをCLICK!  

 今週の話題 

「虚しい戦い」
 金融危機は日を追うごとに深刻さを露わにしている。今週は、米国の保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)への米国政府による約300億ドルの追加支援策が報じられた。金融機関の連鎖破綻を防ぐためのやむを得ない措置とのことである。
 金融危機でここまで追い込まれては、各国政府や企業の対応を責めるのも気の毒である。これほどの深刻な金融危機を「誰も予測できなかった」と開き直ることも出来よう。しかし、追い込まれる前に、行いを変えることは不可能ではなかったはずだ。金融界は官民ともエリートの集合体である。いくらかの情報を持っていたなら、社会全体としてのリスクに少しでも関心があれば、想像できないことではない。敢えて申し上げれば、彼らは、リスクについて考えることを止めていた(もしかすると隠していた)のではないだろうか。  
 追い込まれてから対応することは、とても苦しいのに、得るものは少ない。政府の支援を受けた企業は、やがて、また支援を求めてくるかもしれない。政府も、一度足を突っ込んだら抜け出すのは難しい。双方ともやり方をゼロベースで変えない限り、一時的に症状は改善してもリスクは残り続ける。
 大学生の学生生活にも、同じようなことが見られることがある。自分の内なる成長よりも、日々の気楽さによりかかり、日頃の勉強や授業への出席を怠っていると、やがて学期末に近づき危機が襲う。現実の危機に直面してしまってからでは、苦しい戦いを避けることはできない。友人のノートを借りるなどして一夜漬けで試験を乗り切ったとしても、なかなか知識は身につかない。やがて、大学生活で身についたものがないまま、就職活動で大苦戦することにもなる。
 うまくいっていると信じているときや、不自由ないと感じているときこそ、さらなる改善や内なる成長ができる方法はないかを考えてみるとよい。考えを止めたときには、いつの日か、得るもののない戦いを強いられるかもしれない。     (横井)


 


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