朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/1/16)

 
1月16日号(第511号)


   
「大学入試センター試験」
 大学入試センター試験が1月14日・15日に行われました。朝日大学も入試会場となり、私も試験監督を務めました。会場では受験生から緊張感がひしひしと伝わってきます。   ところで、大学受験を舞台にした『東京大学物語』(小学館)という漫画があります。連載期間がちょうど私自身が大学進学する頃と重なり、毎週楽しみにしていました。ストーリーは、主人公は大変優秀で志望校にも合格間違い無し、しかし、試験の前日に私生活のトラブルに巻き込まれて…、というものです。実力に加えて、実力を発揮するためのセルフマネジメントの重要性を認識できる漫画です。  
 受験生の方が実力を発揮されることをお祈りします。     (林) 

   
「謹賀新年」       <消費者心理コース>
 新年に入って最初の寄稿なので、今回はタイミングに合わせたテーマを論じたい。昨年は3月に東日本大震災が発生し、連鎖的に福島の原発事故が起きた。夏場には電力需給がひっ迫し、街中の明かりは最小限で薄暗く、計画停電も実施された。経済面では、為替相場が超円高に振れて、日本製品の外国における競争力が低下して業績を圧迫している。加えて、タイの洪水被害で日本企業の現地活動にも支障が出た。いずれも最悪の局面からは抜け出しつつあるが、依然として予断を許さない状況は現在も続いている。新しい年を迎えたからと言って、事態は劇的に変化したわけではない。自然現象や社会現象は人間が決めた節目に関係なく、連続的にゆっくりと変化するだけだ。  
 対して、人間の心はどうか。事実は日付が1日進んだだけだ。それにも拘わらず何かがガラッと変わった印象を受ける。昨年は昨年、今年は今年というように。もちろん、被害に直接遭われた方々はそうではないだろう。現在も引き続き生活は不便で、困難を強いられている。簡単に心が晴れることはないだろう。しかし、停電などの不便が一時的にあったとしても、震災前後で生活面に大きな変化がない層は別だ。新年を迎えて気持ちが入れ替わり、今年こそ良い年にしようと新たな思いを強く抱く。12月25日までの洋風な雰囲気が、クリスマスを過ぎた途端に正月の和風な雰囲気に一転するのと似ている。
 いずれも人間が決めた節目に過ぎないが、それを境に心持ちや思い入れが別のものに変化する。大衆心理とでも言うべきか。お店に商品を並べるなら、クリスマスまではツリーやケーキなどのクリスマス商品だ。クリスマスの翌日からは、門松や餅などの正月商品だ。正月商品をクリスマス前に並べても顧客には見向きもされない。だから25日の夜に一気に商品を入れ替える。売り場の景色は1日で全く違うものとなる。25日前後で人間の心持ちは劇的に変化する。クリスマスや新年はカレンダー上の行事なのでわかりやすい。
 他にも人間の心が劇的に変化するタイミングはあるはずだ。どこかに潜んでいる場合もあれば、流れの中で突然現れる(創り出される)場合もある。家政婦のテレビドラマが流行った際には、家事代行業に対する注目度が一時的に高まったそうだ。
 外部環境に大きな変化がなく事態が継続していても、何かのきっかけで人間の心境は劇的に変化する可能性を秘めている。後から客観的かつ冷静に振り返って、当時の行動様式を理解できない経験は誰にでもあるだろう。「何であんなモノを買ったのだろう?」、衝動買いはその代表事例だ。それが消費者心理というものだ。そしてその消費者心理を誘導するトリガー(きっかけ)をいち早く察知したり、意図的に創出したりするのがマーケティングだ。顧客をツボに、はめるのだ。ただし、新年を機に掲げた抱負は長続きし難い。人間の心持ちは熱しやすく冷めやすい。消費者心理を動かすトリガーもまたタイミングを逸しては使い物にならない。
 消費者心理を上手にコントロールしたいマーケッターなら、その使い方のツボをきちんとマスターしておくことが必要だ。   (常川)

 


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