朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/06/25)

 
6月25日号(第534号)


  
「インターンシップ」
 3年生は夏休みに行うインターンシップ(就業体験)の研修先企業とのマッチングが行われています。就職を希望する企業や同業種の企業で約2週間研修をさせていただきます。
 年末から本格化する就職活動に先駆けて就業体験をすることで、こんな仕事をするとは思わなかったなどの就職後のミスマッチを防ぐことがこの制度の目的です。  多くの学生が参加して企業を知り、良い体験をしてほしいと願っています。    (田村)

   
「本質サービス」       <ファイナンシャルコース>
  毎年、商品開発を知りたい学生が一定数入学してきます。高校で実際の商品を作った経験を持つ学生もいますが、ほとんどは面白そうという動機での興味です。そこで、テキストを読みながら商品開発を実例に則して考えてもらいます。すると毎年、思わぬ才能を持った学生に遭遇します。決して知識量や計算能力ではない、冷静に考える資質です。  製品には、その製品が提供する本質的なサービスとその製品についてくるブランドなどの補助的なサービスがあり、その組み合わせが大切、というテキストを皆で読み、実例を説明すると多くの学生が分かったという顔をしてくれます。しかし、ある学生が本質的サービスはよくわからないと言いだしました。  
 テキストでは、お客さんがものを買うのはその商品の物理的な特徴を買っているのではなく、特定の何かのサービスが欲しいからだ、と書いてあります。具体例としてある人は自動車から移動するというサービスを引き出し、別の人は金持ちであることを誇れるサービスとして車を買う、としています。本質サービスとはお客さんが本当に購入している理由でありそれを見つけ出して磨け、とも書いてあります。他の学生は一応納得です。  
 しかし彼は、車を使う消費者から考えれば、移動があくまで本質サービスでそれ以外は本質サービスには思えない、と自分の意見を語り出します。学生仲間から見るとKYといわれる行動です。もう少し具体例で説明しても、それでも納得できない様子です。実はわからないことはわからないと粘るこの姿勢こそが、本当の能力なのです。残念ながら、多くの学生をまとめて効率的に訓練する軍事教練型学校教育では、この能力を伸ばすことができません。そこで大学では専門演習等のゼミを実施しているわけです。
 彼にとって本質と見えるサービスが、他の人にとっても本質とは限らないということが理解できたとたん、「本質サービスとは自分が消費者の立場で考えることではなく、生産者がどのタイプの消費者をお客さんとしたいのかをはっきりさせることなのですね。」と、それこそ本質を突いた理解を示してくれました。作り手が自分を消費者代表と考える思い入れで商品開発を行い多くの失敗を繰り返していることを考えると、この気付きは彼の一生の財産になります。人々に多様性がある中で正解は一つではなく、自分できっちり考えて何かを選び何かを捨てる決断をする。これは商品開発だけではなく人生で常に出てくる問題のパターンです。
 この事を理解できると、就活での自分の長所の述べ方も「明るく、元気、社交的」というステレオタイプから変わってくるでしょう。自分の傾向のうち将来企業に提供できる本質サービスを自分で選び出し、呈示するというやり方です。それは一般には短所といわれるものかもしれません。「自分はのんびり屋ですが、ピンチの時にもパニくらず落ち着いて本筋を追えますから役に立てるはずです。」なんていう長所の示し方も、アリなのです。もし消防士志望だったら、長所は体力と元気、よりインパクトがあります。     (岩崎)

 


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