朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/09/24)

 
9月24日号(第547号)


 
「夏休みを経て思うこと」
 9月17日から授業がスタートしました。夏休みを経て、久しぶりに会う学生達は少しずつ成長しているように感じます(例外は常にありますが・・・)。この“少しずつ”が積み重なって卒業する頃には、社会人として恥ずかしくない学生に育って行くように思います。  
 時間の経過以外にも、様々なきっかけで学生は成長します。きっかけの一つに就職活動があります。就職活動は学生を成長させる、現実と向き合わせる面があると感じています。
 就職率を誇るビジネス企画学科ですが、就職活動中の学生もいます。これまでの成長を生かして、また就職活動での成長も合わせて、希望の進路に進めるよう応援したいと思います。     (林)

   
「データによれば・・・」       <消費者心理コース>
  スポーツの屋外観戦でも、ネットワークにアクセスすれば選手やチームの詳しいデータが簡単に入手できる。様々なデータを確認しながら観戦できれば、楽しさは膨らむ(逆に鬱陶しく感じるかもしれないが)。今は、生活空間のほとんどの場所からネットワークにアクセスできる。パソコンやスマホ、タブレットPC、ゲーム機など、多彩なポータブル機器が世の中をますます便利なものへと進化させている。物忘れをしても、スマホがあればモヤモヤはすぐに解消できる。頭で思い出すより、ネットワークのデータベースにアクセスしたほうが素早く解決することが多い。単なる記憶参照なら、ネットワークのほうが速くて楽だ。一方で、頭で記憶を思い出す作業、頭を働かせる機会はどんどん減っている。こうした環境に慣れると、データ検索だけでも充分に考えた感覚を持つようになる。  
 製品(サービスを含む)販売によって成功しようとするならば、競争を勝ち抜くためのセールスポイントが必要だ。低価格もそのひとつだが、安易な安売りは不毛な値下げ合戦を引き起こしかねない。結局、最も体力があるところが勝利するだけだ。体力がない企業は、価格以外のセールスポイントすなわちアイデアが必要だ。顧客志向の時代、アイデアのヒントは顧客から得るものだと言われる。アンケートやインタビューなどのマーケティングリサーチが盛んに行われる背景には、アイデア発想のためのヒントを発見したい企業の強い意向がある。もちろん消費者から集めたデータには、有用なヒントが隠れているだろう。しかし注意が必要だ。それは、スマホを使ってネットワークで情報検索するのと良く似ているからだ。アイデアはデータベースから引用するものではなく、頭を働かせて考え出すものだ。多くの場合、リサーチから得られる情報は表面的なものばかりで、そのままでは使い物にはならない。リサーチを通じてデータを得る行為は、洞窟の入り口に立って外から眺めるようなものだ。内部の状態は入り口から内部に入って、探ることではじめて判明する。データの裏側に潜む文脈を探らなければ、本質はわからない。アイデアはデータのように手軽に得られるものではなく、頭を働かせて探り出してやっと辿り着けるものだ。アイデアとデータは異なる。
 「データによれば・・・」という講釈は頻繁に耳にする。あたかも確かな根拠があるような言い回しだ。だからと言って、簡単に受け入れることはできない。データが大切なのではなく、データをもとにした試行錯誤が大切なのだ。探ってみると、案外薄っぺらな場合が多い。単にデータを引用するだけなら、マーケッターでなくてもできる。そこからの発想、すなわちアイデアの発見に価値があるのだ。    (常川)

 


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