朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/12/10)

 
12月10日号(第558号)


 
「拡販キャンペーンの提案」
 消費者心理コースのゼミ(4つのゼミに分かれています)に所属する2年生が、ケーススタディーとして「新商品拡販キャンペーン」の提案作成作業を進めています。チョコレートメーカが発売する「春の限定商品」拡販のためにどのようなキャンペーンが効果的なのかを考え、提案のためのプレゼンテーション資料を作成するのが課題です。実際にマーケットで行われているキャンペーン内容を調査し、これらも参考にしながらアイデア出し合います。広告媒体の選択、タレントとして誰を使うのか、景品を準備するならどんなものが好まれるのか、対象となる顧客の年齢層も考慮しながら考えることが求められます。
 来週には、ゼミごとの代表作品を準備してコンテストを行う予定です。今年はどんなアイデアが出てくるのか楽しみです。    (妹尾)

   
「悪夢からの脱出」       <ファイナンシャルコース>
  見覚えはあるのだけどゆがんだ大きなビルに迷いこみ、どこまで行っても出口がない。途中で知人に会うのだが話しかけても返事がない。小さい頃から時々同じパターンの夢を見ます。ああいつもの夢だな、と思うのですがこの年になってもなかなか起きられません。つらいわけではないのですが、焦燥感がつのります。同じような悪夢を経験した人もいるでしょう。
 この悪夢が現実だったらどうでしょう。今から450年前に琵琶湖のほとり、近江八幡に生まれたとしましょう。水田地帯で日本でも歴史を通じて豊かな地域ですが、当時は毎年のように洪水があり、田畑を耕しても作物を育てても流されてしまう風土でした。米作りの努力が形にならないなかで、家族が増えれば食べられなくなる。そこで、水害で沼となった田畑に水をかぶっても育ついぐさを植え、畳表を編むことで生活の足しにしています。技術のない若者は、畳表などを買いつける商人の人足となって安い賃金で荷駄を運ばなければ、文字どおりごくつぶしになります。いつまでも、報われない労働が続きます。
 琵琶湖の回りは山に囲まれ数本の道だけが京都や岐阜の外界につながっています。山賊が出たり通行税をとられたりするので普通の人々は湖の周囲の山々の外に出ません。商人だけが危険をおかして峠を越えるのです。ある日、おわらない悪夢のような現実のまっただ中の人足の若者は、早朝、山の上からふと見下ろした琵琶湖と自分の村々に、故郷の美しさ、いとおしさを感じたのではないでしょうか。郷土の畳表に対しても今までとは違った本音の愛着、これは良いものだと実感でき、この自信で外の商人任せにせず自分で商品を峠の外の世界に持って売り歩けば、この泥沼を脱出できるかもしれないと直感します。  
 彼は肩に渡したてんびん棒に畳表や蚊帳を縛りつけ、すでに大きな商人が押さえている京都や東海道ではなく、商人がいやがる中仙道や北陸の村々を売り歩きます。地方を売り歩き、そこで仕入れた産物を故郷に運ぶことを繰り返して、村も北陸の人々もより快適な生活を手に入れることを肌で感じると、社会や商売への関心は一層強まり自分も以前より豊かになっていきます。同時に自分がごくつぶしどころか役に立っているという実感がわいてきたことでしょう。
 こうして活躍した近江商人は地元には休養を除いて戻らず、江戸時代の総合商社を築きあげます。ふとんの西川はこの末裔の会社です。狭い世界で悶々と悪夢を繰り返す中から高いところに登り外に飛び出す動きは、近年でもたびたび起こっています。江戸時代の古いしがらみを打ち破った明治維新の企業家、第二次世界大戦後の敗戦で負け犬として引きこもるのでなく海外に製品を輸出した電気や自動車のメーカー、みな高いところに立って遠くを見渡したのです。悪夢からの脱出方法はただ一つ、どうせ自分はと居直るのではなく、意を決して起き上がり高見から現状を望観してみる事なのです。遠くから眺めれば自分たちの本当の良さも感じられ、それを自信に目を覚ますことができるのです。 (岩崎)

 


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