朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム)

 
4月26日号(第421号)


   
「習うより慣れろ」
 大学1年生のパソコンスキルは高校までの授業によって大きく異なっています。授業でパソコンをさわったのは数回という高校もあれば、パソコン検定の資格取得を目標にしている高校もあります。自宅にパソコンが有るか無いかによっても大きく違います。  
 ビジネス企画学科のケーススタディ「友人プロデュース」では一本指で文字を入力していても‘友人を売り込む’という目標に向けて、友達同士で教えあったりして良い表現方法はあっと言う間に教室中に広がり、いろいろな工夫が付け加えられます。目標が明確だとパソコンのスキル差をこえた作品が作られ、作品の出来映えに大きなレベル差が無くなることは興味深い結果です。  
 キーボード入力も教えず、Wordの使い方の授業もせずにいきなり作品を作らせるという乱暴ともいえる授業の進め方ですが、「習うより慣れろ」を文字通り実践するこの授業方法に賛否はあるでしょうが学習効果は高い授業法です。 (田村)

   
「木を見て森を見ず」       <消費者心理コース>
 ビジネスに応用できる諺や慣用句をご紹介、今回はその5回目です。
 「木を見て森を見ず」、ものごとのある一面にこだわりすぎて、本質や全体を捉えられないことを教える諺です。目の前の勉強や練習に集中するのはとても良いことですが、過度に入り込んでしまうと、知らず知らずのうちに周りを見渡すことができなくなってしまいがちです。始めた際は明るかったのに、気が付いたら真っ暗だったなんていうこともあることでしょう。勉強や練習に取り組んでいる際に、何か入り込みすぎていると気付いたときには、僅かな時間でも構いません。ちょっとした気分転換を図って、その場から一旦離れてみる余裕を持つことが大切です。
 ビジネスの世界でも同様です。自分の仕事に集中しすぎると、周りに目を向けるのが困難になってしまいがちです。商品やサービスを考える際には、メーカーや提供者の観点だけでなく、ユーザーなど第三者の要望や意見を取り入れることが不可欠です。普段はそれを充分に理解していたとしても、いざ仕事に没頭すると自分でも気付かないうちに周りが見えなくなり、自分の考えを優先するようになります。挙げ句の果て、品質と機能の確かな商品を安価で提供しているのになぜ売れないのか、という悩みを抱えるに至るのです。
 例を挙げてみましょう。レストランのシェフは料理の味が良ければ、お店にはたくさんのお客が入るだろうと考えます。自分の舌だけでなく、客観性を保つために友人や知人を呼んで試食会を行い、誰に聞いても「美味しい!絶品!」というものばかりでメニューを構成し、お客を待ちます。ところがお客は店前を素通りするだけで、なかなかお店に入ってくれません。こんなに美味しいのになぜ一人も客がお店に入らないのだろうと思います。傍から見れば、その答えは容易に想像できます。レストランは味だけでなく、雰囲気や価格、広告、店構え、競合など様々な要素を総合的に勘案して選ばれるのです。シェフ本来の仕事は「美味しい料理を提供すること」であり、それに没頭しすぎたために、頭の中が「レストランは味で選ばれる」という言葉で埋め尽くされてしまったのです。不振の理由を考えるのに疲れて、お店の外に出て、ふと横を見たら数軒先にマクドナルドがオープンしていたことに初めて気付く、なんてこともあるかもしれません。
 ものごとに近づきすぎて(=集中しすぎて)いるのではないかという警戒感を常に自分の中に持ち、そう思ったときは十歩でも百歩でも下がって、広い視点でものごとを再観察してみることが大切です。自分が考えていることや見ているものが「木」なのか、「森」なのかを冷静に判断することは、ビジネスの重要ポイントのひとつです。 (常川)


 


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