朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2013/5/6)

 
5月6日号(第579号)


 
「中途半端なGW」
 新学期も1ヶ月が過ぎ、履修科目も決定し「さあ、頑張って勉強・クラブ活動をしよう」と思った矢先にいつもゴールデンウィークが・・・。毎年のことながら、学生諸君にとってはペースが狂う時期ですね(息抜きにちょうど良いと思っている人もいるかもしれませんが)。体育会学生においては、試合や練習でそれどころではないかもしれませんね。一般学生諸君にとっても、行楽地の人込みや移動での渋滞でうんざりしているのではないでしょうか? とは言うものの、長期休日を有効活用してください。
 ところで、9~13日が履修登録の修正期間です。履修科目のチェックをお忘れなく! 
(山本)

   
「すべった話」」       
  みなさんにとって人生最大の失敗は何ですか? それはこれから経験するかも知れません。つい最近、僕は30年前の大失敗に気がつきました。もちろん今の奥さんと結婚したことではありません。  
 僕たちの長女は生まれたときから耳がほとんど聞こえません。当時僕たちは悩み考え調べました。耳が聞こえないとどうなる? 手話を習えばいいのか? でも、身近な人と手話ではコミュニケーションできない。聞くこともできず、自分の声も聞こえず声の出し方も覚えられないので、友達から役立たずと思われてしまうのではないか? 耳が聞こえなければ人生に必要な知識も身につかないのでは? その前に言葉がなくてどうやって頭を使えるんだ? 必死で僕たちがたどり着いた結論は、彼女を日本で唯一の私立の朗話学校に通わせるため、学校のそばに引っ越すことでした。この学校では、唇を読み、残存聴力をトレーニングして、健常な人と対等に話し聞く口話法という方法を教えてくれました。ただそのためには1歳になる前からのトレーニングが必要でした。彼女は大学卒業まで21年学校に通ったことになります。  
 彼女の口話法は社会人になって磨きがかかり、彼女が難聴と気づかない人もいます。彼女と色々深い話ができるようになったのはつい最近ですが、上達した口話法ではなくiPhoneですばやくメールできるようになったからです。その結果、衝撃の事実を知ります。  彼女が僕の口を見て話すとき、実際には僕が何を言っているのか90%以上理解できないのだそうです。20年間一緒にトレーニングを続けた母親の言葉でも40%くらいしかわからない。ですから、込み入った話はメールにして、といいます。彼女の耳は壊れたラジオのようなもので、補聴器で音量を上げても雑音が大きくなるだけでまったく聞き取れないのです。健常者との間には大きなバリアーがあるなか、彼女が難聴仲間とつながる手段は手話です。手話のやりとりに喜びも悲しみも慈しみも慰めも、つまり文化があるのです。僕はそのことにまったく気がつかず、一方的に30年間聞こえる人の言葉を話すことを強制してきたのです。自分は、まったく何もせずに。  
 よかれと思って自分の価値観を相手に押しつけてしまうことは、人生でも社会でもたびたび起こります。特に善人ほどこの傾向は強くなります。南米でインディオにキリスト教を布教した17世紀のカトリックの神父達、戦前朝鮮半島で人々を啓蒙しようと日本語を教えた教師達、ケネディ大統領に従って国際援助に飛び出したアメリカの若者達、そして僕。もし自分が何か強く正義を感じたら、反対の意見も真剣に聞く必要があります。大学で学んで欲しいのは、そういう態度と習慣です。  
 多様性に触れ違いを感じとり、その違和感をたよりに自分の考えを見つめ直す。これは若さの特権です。本学にもアジアやヨーロッパの様々な留学生がおり日本国内も沖縄から北海道までの多様なお国言葉を話す学生が集まっています。是非友人の言葉を学び、感じあってください。僕も今さらですが、一番大切なものを手に入れるため手話を学ぶことを約束します。   (岩崎)

 


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