朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/1/13)

 
1月13日号(第615号)


 
「面接合宿」
 
 3年生の就職活動が本格化していきます。今週1月11日(土)、12日(日)と次週の2回、大垣市のホテルに朝日大学の3年生を対象とした面接合宿が行われます。企業の人事担当の方にご参加いただき、本番さながらの面接を受けることができるということで、2回あわせて130名の学生が参加します。
 慣れない面接に四苦八苦する姿もありましたが、合宿が終わるころには、見違えるように明るい笑顔で答えてくれるように成長してくれます。全員がしっかりとした受け応えができるように成長し、内定を勝ち取ってもらいたいものです。   (田村)

   
「事務の仕事」

 

 先週は、大垣商業の1年生で将来事務や経理に興味がある生徒さん向けに話をしました。なぜ高校を選んだのかを聞くと多くが就職のためと答えてくれる商業高校生はやはりひと味違います。今何をやるかの目的意識が普通高校の生徒さんより明確なのです。彼らに勇気づけられて、古い事務の仕事と古くて新しい事務の仕事という本音の話をしました。
 古い事務の仕事は帳簿付け、コピー取り、お茶くみ、電話の交通整理といったベタな事務仕事です。今この仕事で何とかなるのは公務員の事務職くらいでしょう。35年前僕が銀行に入った頃には、膨大な伝票や現金を正確に処理するのはすべて人間の手を介していました。正確に素早く作業を処理する日本人の能力は世界一ともいえます。しかしこの30年でこのような仕事はすべて機械化電子化され、従来十人で1日かけた給料を袋に詰める仕事が、一人で5分の振り込みに変わりました。古い事務職はもはや存在しないか、安い給料しか払われなくなりました。  
 一方、古くて新しい事務の話は女性の社会進出の物語でもあります。岐阜を代表する多くの女性経営者が事務の仕事から生まれてきました。戦前の満州で材木商のご主人の事務の仕事を手伝っていた廣瀬つた子さんは、敗戦で商売の気力をなくされたご主人に代わり、生きていくためぼろ布を再生して服を作る仕事を始めます。洋裁はできても服のビジネスは素人だった彼女は、既製服など軍服しかなかった時代に岐阜の闇市で日本初のブルマー付きベビー服や元禄袖の文化コートなどのヒット商品を生み出し、それらは同業者にまねされ、岐阜の既製服産業の礎を作りあげました。  
 通常服のビジネスには商品開発、デザイナー、パタンナー、仕入、縫製、販売等複数のプロが関わって仕事をします。それぞれのプロが勝手に仕事を進めると作りすぎたり、売り損なったりの問題が発生します。気配りと段取りでプロの分業を円滑につないでいく事務の仕事は、全体感を得るには最適です。事務としてご主人を手伝う中で、つた子さんはビジネス共通の「作って売る」サイクルを身につけ、逆に新鮮な目でアパレル産業に取り組めたのでしょう。事務を通じて手に入れたビジネス感覚を生かして成功している実例が岐阜にはたくさんあります。在庫管理を大幅に改善して黒字化を果たしたり、顧客の声を専門家とは異なる感性でマーチャンダイジングに活かしたり、事務の仕事は創造的な成長戦略の苗床です。  
 もちろん公認会計士を目指せるようなより高度な知識がなければ、会計技術や伝票処理は従来にくらべ簡単にソフトに取って代わられてしまいます。しかし、大垣商業の廊下ですれ違った何十人もの生徒さんが好奇心あふれる目で例外なく大きな声で挨拶をしてくれる姿を見ると、新しいビジネスを生み出す若い人の時代はすぐそこにきているような気がします。   (岩崎)



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