朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/3/3)

 
3月3日号(第622号)


 
「FD」
 
 本学は、今春休み期間に入っています。クラブ活動に、余暇に、アルバイトに、また、3年生は就職活動にと頑張っている事と思います。
 私達教員は、春休み期間だからと言っても授業が無いだけで、やるべきことはいくらでもあります。
 先週は、「FD」の集まりがありました。ファカルティ・ディベロプメントの略称で、大学教員の教育能力向上を目指す活動です。少しでも学生諸君の能力向上に役立てようと皆熱心に取り組んでいました。    (田ノ上)

   
「子供と遊び」

 

 先日、大垣市の公園でプレイパーク(冒険遊び場)を運営するNPO法人「緑の風」が主催するシンポジウムが開催され、そこで基調講演を行った大正大学人間学部人間環境学科特任教授の天野秀昭先生のお話に感銘を受けました。
 先生は、1970年代に東京都世田谷区の公園に日本で初めてのプレイパークを作り、プレイリーダーとなりました。プレイパークは、ブランコ、すべり台などの既成の遊具は設置せず、子供たちは穴を掘ったり、自由に遊びを作り出すことができる場所で、第2次世界大戦下のヨーロッパで生まれたものです。プレイリーダーは、子供と親や学校の先生のような上下関係ではなく、子どもと一人の人として対等に向き合う大人です。遊びを指導するのではなく、子どもの遊び心を引き出し、言葉になりにくい子どもの気持ちを伝える代弁者でもある存在で、ヨーロッパでは教員と同様の有資格制度で運用されています。

 講演で、60歳を超えた世代の人たちは子どもの頃に遊んだ森や川の記憶を鮮明に持っているのに、テレビゲーム世代の大学生たちに遊びの記憶を聞いても、小学生の時の記憶さえ曖昧になっていて、中には中学時代の記憶もほとんど無い学生もいると言います。子どもの頃に野山を駆けまわり、体を動かし、手で触れ、肌で感じた情報は、脳がフルに活動し創造力や探究心が育まれ、何歳になっても楽しい思い出として蘇るといいます。  
 昔、大人は忙しく子どもたちだけで遊んでいました、しかし、今は大人の目が届きすぎています、少子化は大人からの見方で、子どもから見ると多大人化で、大人が見ていない子どもたちだけの時間も場所もほとんど有りません。親が見ていると、それは熱い、これは汚い、そこは危ないと言って、目に見えないバリアを子どもの心に作り、子どもの自由な空間を歪め、小さく縮めてしまう、どんな田舎に行っても川や森に子どもたちの姿はありません。骨が折れると大騒ぎするのに、子どもの心が折れていることに親は無関心だと先生はおっしゃいます。
 テレビゲームや既成のおもちゃでしか遊んでいない子どもたちは、遊びを消費する消費者に貶められている。遊び場での子どもたちは遊びのクリエイター(創造主)であり主体者であることを認め、子どもたちの遊びと自由な心をもっと大切にしなければいけないことを教えていただきました。   (田村)

 



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