朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/4/28)

 
4月28日号(第630号)


 
「フィールドワーク」
 
 新年度に入り3週間が過ぎました。本学では、1年生を対象に「社会性・創造性・人間的知性」の3つの素養に富む人材を育成するため、「建学の精神と社会生活」の授業を実施しています。23日(水)、その授業の一環として徳山ダム・長良川河口堰において「学外研修」を行いました。岐阜県の歴史や地域性を学び、朝日大学の果たす役割を認識することによって、今後の大学生活に活かしていきます。   (長屋)

   
「21世紀の仕事」

 

 2年生の授業で就活について不安を持っているかを聞いたところ、なんと約半数の学生が不安と答えました。今の20歳は、現実の圧力に押しつぶされそうに感じている事が分かります。日本の場合、新卒時には能力を問わない甘い採用が行われ、それ以外の採用になると急に厳しくなるからです。その割には、大人のアドバイスはいい加減です。自分の夢をはっきりさせて、業界研究、企業研究を行い訪問先に十分興味があることを示し、しっかりした自己分析で自分の志を示す、という感じです。脳天気だった僕たちの世代の就活のときは、夢のあるなしにかかわらず将来なんて何とかなるさという、若さの特権の楽天主義で就活したにもかかわらずこのアドバイスはやや不誠実に思います。  
 親の立場からの子供の就職への不安は、職が安定しなければいつまでも親が支えられるわけではないとうものです。親は同時に世間体も気にしています。日本では仕事をしていない人は、お金持ちや運の悪い失業者ではなく、人間的に問題のある人とみなす傾向が強いのです。さぼる人を排除する日本独特の裏切り者検知システムが働いているのかも知れません。こうして学生にはさらにプレッシャーがかかります。  
 この状況を就活の時期だけで対応するのは難しいと考え、2年生が不安を持つのでしょう。僕のアドバイスは、21世紀の仕事は3種類しかないという現実を見つめようということです。アメリカの労働経済学者ライシュによると、21世紀の仕事人は何かを作りあげるアーティスト、そのアーティストを見つけ売り出す人、そして対人的な気配りを提供することで報酬をもらう人の3種になるそうです。夢のあるアーティストにはあこがれますが、ある意味こだわりが強い変人でなければつとまらない仕事です。当然すべてが成功するわけではありません。また変人で世の中に売れる人を見いだすのは、変人と普通の消費者をつなぐ精神分析医のような代理人の仕事ですが、高度な専門性とスキルが必要でしょう。そうなるとほとんどの人は、対人的な気配り、社会での人づきあいを提供する仕事≒介助人≒営業につくことになります。まず人づきあいを覚えなければ、その先の夢、代理人や変人にはたどりつけないのが日本の現実です。
 つまり、大人の人づきあいを早く経験することが大切になります。学生にとって社会人の人づきあいは異文化の外国で暮らすことと同じです。現地に行って体験するしか身につける方法はありません。大学生は社会人とみなされることを利用して、大学以外の様々な場面に飛び込んでみることが何よりです。社会人の草野球やサークル、ボランティアや一人旅も良いでしょう。ただし、アルバイト体験はよほど主体的に関わらない限り社会人の人づきあいとはみなされません。逆に社会の慣習に従った人づきあいさえ覚えれば、日本はお気楽に信頼を得られる世界で就活にも楽に飛び込めます。   (岩崎)



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