朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/12/01)

 
12月1日号(第661号)


 
「専門演習(ゼミ)の選択志望」
 
 先週、経営学部の1年生は、2年次から卒業まで所属する専門演習(ゼミ)の選択志望書を提出しました。学生たちは各教員それぞれの専門研究・指導分野を精査して志望書を記入していました。  
 ゼミを選ぶことは、それぞれ特色ある専門分野の知識を深めることを決意するものであるとともに、生涯にわたる「恩師」を見つけることでもあります。 (横井)

   
「ユネスコエコパーク」

 

 ユネスコエコパークは、正式には「Biosphere Reserves:生物圏保存地域(BR)」と呼ばれるもので、1976年(昭和51年)にユネスコの自然科学セクターで実施される事業の一つとして行われましたが、当時は市町村の自治体主導できているものです。この生物圏保存地域(BR)をもっと親しみをもってもらうために日本ユネスコ国内員会が「ユネスコエコパーク」と命名し2010年からこのように呼んでいます。(以下、エコパーク)
 世界自然遺産が、手つかずの自然を守ることを原則とする一方で、エコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的とする取り組みで、次の3つの機能が求められています。
 ①保存機能(生物多様性の保全上重要な地域であり、制度などで守られている)
 ②学術的研究支援(調査・研究・教育・研修の場を提供している)
 ③経済と社会の発展(自然環境の保全と調和した持続可能な発展のモデルとなっている)
 白山エコパークは、1980年(昭和55年)に岐阜県を初めとして、石川県、福井県、富山県の4県にまたがる地域としてユネスコに登録されました。
 世界でも有数の豪雪地帯で、高山植物など多様な動植物の宝庫となっています。また、この地区は白山信仰の中心地で、周辺には多くの宗教施設や文化が残されています。  
 登録以来約30年間、エコパークは深い眠りの状態でした、1995年に制度変更があって、保護の核心地域<白山国立公園特別保護地域>(制度などによって厳格に保護される地域)、緩衝地域<白山国立公園特別地域> (核心地域のバッファーとなり教育・研修・エコツーリズムなどに使われる地域)に加えて、2015年末までに「移行地域」(人が居住し、地域社会や経済活動が行われながら自然環境保全の取り組みが行われている地域)を制定し、ユネスコに変更申請をする必要があるのです。
 そのため、岐阜県高山市・郡上市・白川村、石川県白山市、福井県大野市・勝山市、富山県南砺市の4県7市村による白山ユネスコエパーク協議会が設立され、自治体主導の取り組が始められました。しかし、10年毎の見直しとグレードアップが求められるエコパークは、自治体主導では維持できなくなることは明白です、地元住民の自然保護意識と持続可能な経済活動の共生があってこそ維持できるのです。
 世界遺産登録は多くの観光客を呼ぶことができますが、コエパークの維持更新で観光客の大幅増加は望めません。しかも、白山エコパークは広大な範囲の「移行地域」を維持しなければいけません、エコパーク更新は国際公約であって義務も生じ、地元の努力を形に表す必要があることを認識しなければいけないのです。自然保護と経済活動の両立を図ることは簡単なことではありません。   (田村)


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