朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/06/28)

 
6月28日号(第430号)


   
自己管理力
 研究室にいると毎日野球部の学生たちの練習の掛け声が聞こえてきます。梅雨時の蒸し暑さの中、連日の練習に励んでいるのは野球部だけではありません。朝日大学体育会に所属する運動部の学生たちは、全国大会での活躍と優勝を掴み取るという目標に向かって頑張っています。ビジネス企画学科では多くの体育会所属の学生が学んでいますが、彼らの多くは部活と勉強を両立させる努力も続けています。私の目には、部活で活躍している学生ほど勉強の面でも頑張っているように映ります。はっきりと自分の目標を持ち、その目標に向かって自己を管理する力が、運動、勉強どちらの側面でも必要ということでしょう。運動部に所属しない一般の学生を含め、ビジネス企画学科の学生たちが「自己管理力」を身につけ、社会人として巣立っていくことができるようアドバイスを続けていきたいと思います。   (妹尾)

   
「郷に入っては郷に従え」        <消費者心理コース>
 ビジネスに応用できる諺や慣用句をご紹介、今回はその8回目です。
 「郷に入っては郷に従え」、その土地へ行ったら、その土地の習慣に従うのが良いということを教える諺です。何か当たり前のように聞こえるかもしれませんが、文字で見る印象とは異なり、実践するとなると意外に大変です。ある場所で生活した経験から身に付く習慣や考え方は、無意識のうちに行動の基盤となっているからです。
 東京で売れたのに名古屋で売れない、関西で売れたのに北海道で売れない、日本で売れたのに中国で売れない、欧米で売れたのにアジアで売れない、比較のレベルは異なりますが、ビジネスシーンではよく見聞きできることです。その地域や国には、独自に育まれてきたローカル性が必ずあります。簡単な例を挙げれば、○○には醤油ではなくソースをかける、というのもそうですね。○○の飲食店を別の地域に出すなら、ソースではなく醤油をベースにすることを考えないといけないわけです。いくら自分がソース派であっても、その地域の特性に合わせて商売することを優先させないと、自ら失敗要因を増やしてしまうことになるのです。まずはその地域で○○がどのように食べられているかを知り、それに合わせて飲食店のメニューを考えるのです。
 このことは場所に限りません。例えば、世帯年収が1000万円以上と300万円未満の家庭では、生活や消費に対する考え方やスタイルは、全く異なってくるはずです。年収1000万円を稼ぐサラリーマンが大衆商品の企画を考える際には、自身の感覚や社内の賛否だけを参考にしてはいけません。なぜなら、年収1000万円以上は全世帯の1割前後しか占めておらず、大衆ではないからです。同じ社内なら同僚もきっと年収1000万円の感覚を持っていることでしょう。同じ境遇の人の意見を取り入れても、あまり有意義ではありません。参考にするなら、ターゲットとする世帯年収にあてはまる層からの意見を聞くのが一番です。モノの使い方や買い方、金銭感覚などについて、市場調査などで調べると、ときには自分自身とは正反対の考え方に驚くこともあります。まさに郷に入っては郷に従うわけです。
 成功体験をそっくりそのまま移植するのは、一見して効率的に見えますが、その効率性は売り手側の都合に過ぎません。ビジネスは、売り手には非効率でも、買い手側の都合に合わせて展開したほうが好ましいケースがたくさんあります。状況に応じて、シフトすべきかそうすべきでないかをきちんと評価して、やり方の是非を判断することが大切です。
(常川)


 


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