朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/09/13)

 
9月13日号(第441号)


   
「インターンシップ」
 夏休みも半分が終わりましたが、学生のみなさん、どのように過ごしていますか。多くの学生がクラブに、アルバイトに、遊びに、勉強に(?)忙しい毎日を送っていると思いますが、3年生にとっては今後の就職活動を控えてインターンシップが多く行われる時期でもあります。
 私が本学に赴任した7年前は、インターンシップを行う企業はまだわずかでした。現在では数多くの企業や地方自治体が学生の社会体験としてさまざまな形で実施しており、すっかり社会に定着した感があります。特に岐阜県では岐阜県経営者協会が中心となって数多くの企業がインターンシップに取り組んでくださり、学生にとって大変恵まれた環境にあります。
 インターンシップは「お試し」で本当の仕事ではないため、体験できることは限定的です。しかし、社会人でも自分の仕事以外で社会を体験できる機会は多くなく、インターンシップは学生にとって社会の現実の一端を知ることができる貴重な機会です。
 私のゼミでは昨年度は参加者がいなかったのですが、今年は3人が参加しました。インターンシップは必ずしも就職に直結するわけではありませんが、今後の就職活動だけでなくこれからの人生経験にもこの経験をぜひ役立ててほしいと思います。    (村橋)

   
「一に雇用、二に雇用」        <ファイナンシャルトコース>
 日本は少しずつ変わっています。民主党の代表選挙では候補者同士の討論や記者会見がNHKで生中継されました。アメリカでは当たり前のこのような情報公開は、日本ではあまりなかったことです。上からのこういうもんだという押しつけや、誰かが編集した情報に従うのでなく、国民ひとりひとりが自分で判断し行動を決めることが前提とされる社会に向けて動き出しています。しかし、国民ひとりひとりの判断を重視するという日本の変化が人々の幸せにつながっていくために必要な訓練、各自が自分の頭で事実と原因を考えるトレーニングはまだ十分とはいえません。
 どちらの候補者が代表となり、責任政党として総理大臣になるのかまだわかりませんが、その政策の議論を聞くと大学で学ぶ経済学では不正解となりそうな話がされていました。 現在大学生は就職に苦しんでいます。皆さんも将来に漠然とした不安を感じていることでしょう。大学生だけでなく倒産やリストラで生活をどうするのか悩んでいる人も多いはずです。こうしたなかで、私の政策は一に雇用、二に雇用と候補者が主張することは、国民の心に届くのかもしれません。ただよく考えてみると、本当の問題はどのように働く場所を生み出すのかです。そしてどのように仕事に満足感を得られ、人々が幸せに感じる社会を創り上げるかです。  
 仕事を生み出すには、「働き手がいればもっと利益が増えるのに」と考える会社が増えることが必要です。つまりこれから景気が良くなり今がチャンスと考える企業が増えることが必要です。そのためには経済が成長傾向にある実感がいります。今の時点でそれが無理なら、少し先には景気が良くなるという希望を感じている会社が増えなければいけません。つまり希望=期待を生み出すビジョンや小さな成功が必要なのです。弱いスポーツチームを強く変革する時の手法と同じです。残念ながら各候補者はこの点を議論してくれませんでしたし、優秀な記者さんたちもこの点を質問することはありませんでした。  
 古典派の経済理論では、複雑な経済を単純化して考えるため失業はないことになっています。景気が悪くなれば企業は利益がでる水準まで従業員を解雇するか、賃金を下げます。その結果利益が出だすと将来の利益を期待して徐々に規模を拡大していき(成長)、再度従業員を雇い、従業員を雇うために賃金を上げていきます。結果として一時的な失業はあっても長期的な失業はないという考え方です。しかし、現実には従業員を簡単に解雇したり、大幅に賃金を下げることはできません。結果としていつまでも企業の利益や期待が生まれず、不況も長引くことになります。こうした現実に対応するには、経済全体として成長するための政策を考える必要があります。  
 雇用を何とかするには、その大元の原因である経済の成長をどうやって生み出すのかを候補者に聞く必要があります。そして成長につながる希望の持てる候補者を選ぶことが大切になってきます。新しい社会では、原因を考えその解決に色々なアイデアを出しあう訓練を大学でしっかり受けることが、将来の希望を生みだす土壌となります。 (岩崎)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/1/30)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/07/9)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-09/3/9)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/04/26)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/03/29)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/05/9)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/02/23)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/07/12)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/06/13)

最近の記事