朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/10/11)

 
10月11日号(第445号)


   
「4年生」
 10月に入り、1日には、就職が内定した4年生がそれぞれの企業の内定式に出席しました。岐阜、名古屋だけでなく、本社所在地のある東京に移動して、式典に臨んだ学生もいます。来年4月から共に働く仲間との交流も深め、就職に向けてより実感を高めたようでした。  
 就職が内定した学生には、残り半年、時間に余裕があるこの時期に何か将来につながる取り組みをしてもらいたいものです。国内外の様々な場所を訪れるのもよし、資格取得を狙うのもよし、仲間との親睦を深めるのもよし、無駄に過ごして欲しくはありません。   一方、まだまだ内定に向けて頑張っている4年生もいます。8日には、岐阜市の十六プラザにおいて、8大学合同就職セミナーが開催されました。50社近くの企業が参加する中、なんとか内定にこぎつけようと、それぞれのブースで頑張っていました。長い期間に渡る活動で、意欲が低下してきている学生もみられますが、最後まであきらめることなく取り組んでもらいたいと思います。  
 現段階では、いくつかの企業にチャレンジし、自分の課題もわかってきていると思うので、むやみにチャレンジするのではなく、面接が苦手な学生は、面接練習を、一般常識が苦手な学生は、試験対策など、空いた時間にもレベルアップを図っておくことが大事だと思います。    (中畑)

   
「比較検討(2/2)」        <消費者心理コース>
 ~前回から続く~
 紙パックのお茶飲料の原価を推定で計算してみます。利益水準を知ることが目的なので、計算は簡単かつ単純に行います。1リットルが98円、500mlが80円なので、500mlの容量増加で18円が上乗せされています。間接費(人件費や運送費など)を考慮すれば、お茶自体の原価は500mlで12円くらいでしょうか(現実はもっと安いはずです)。間接費は内容量にさほど影響を受けないと思われるので同額とします。各サイズの1本あたりの粗利益を計算すると、
 ・1リットル:98円(売値)-24円(お茶原価)-20円(間接費)=52円(粗利益)
 ・500ml:80円(売値)-12円(お茶原価)-20円(間接費)=48円(粗利益)
 同じ1本を売るなら、1リットルを売ったほうが売上も粗利益も高くなります。コンビニはスペースあたりの売上および利益の最大化を目指すビジネスモデルです。店が多く売りたいのは1リットルのほうです。ますます、500mlの存在意義が見え難くなりました。コンビニがスペースを割いてでも、500mlを置く理由は何でしょうか。
 500mlは売る目的で陳列される商品ですが、その視点からは別の存在意義は見えてきません。別の役割も併せ持っているのです。商品としての役割より、そちらのほうが重要かもしれません。それは、比較対象されるベンチマーク商品としての役割です。このサイズを並べて陳列することで、1リットルの販売が促進するのです。喉の渇きを癒すため、お茶飲料を買おうとコンビニに立ち寄ったとします。まずは、ペットボトルか紙パックかで迷うでしょう。携帯性重視ならペットボトルですが、価格重視なら紙パックが有利です。自宅や職場で飲用するなら携帯性はあまり重視されません。価格が重視されるケースが多いので、紙パックが選ばれやすくなります。紙パックの陳列コーナーに行き、500mlを手に取ろうとすれば、容量と価格の見合いで明らかに割安な1リットル入りの商品が必ず目に入ります。並陳列に加えて、容量がちょうど2倍という点がミソです。700mlでは計算が複雑で直感的には比較できません。1リットルが割安だと瞬時に判断できるのは、容量が2倍だからです。1リットルは多すぎると考える客がいるかもしれません。確かに容量は2倍ですが、容器は注ぎ口部分があるため、2倍の高さにはなりません。過剰な大きさには見えないので、比較しているうちに飲めそうな量に思えてきます。人間はデメリットを無視して、自分に都合の良い解釈をしがちです。価格も容量もそれほど変わらない、ならばお得感に優る1リットルを選ぶ客が増えるのは自然です。比較させることでお得感をアピールし、余分な500mlを購入させるのです。実際に店で観察しても、1リットルを選ぶ客が圧倒的に多いことがわかります。
 500mlで充分と考える客に比較を促して、1リットルに誘導する見事な作戦です。消費者心理を上手に活用したマーケティングです。そのような仕組みだとわかっても、ついつい1リットルに手が伸びてしまうのが人間の貪欲さです。    (常川)

 


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