朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/07/11)

 
7月11日号(第484号)


   
「こころを整えて」
 サッカー日本代表の長谷部誠選手が書いた『心を整える』(幻冬舎)を読みました。  
 ベストセラーになるだけあって、学ぶ所の多い内容でした。スポーツをプレーする際に、肉体的なコンディショニング(調整)が必要であるように、心にもコンディショニング・調整が必要であることに気付かされました。  
 ところで、私の知人でメジャーリーグのスカウトが興味深いことを言っていました。『プレーのレベルがいつもより明らかに低い場合、私は夫婦喧嘩をして球場に来ていないか疑うのです』と。競技・国を問わず心を整えることが重要、ということでしょうか。  
 学生にとっては、これから最終週の授業・期末テストと続きます。また、体育会の学生にとって夏休みは合宿・大会などが予定されているでしょう。実力を発揮するためにも、日常生活から心を整えて臨んでほしいと思います。    (林)

   
「価格のマジック(4/4)」       < 消費者心理コース>
 ~前回から続く~
 フレーミング効果は価格だけでなく、他の分野でも見ることができます。例えば、プロ野球です。ある投手の過去の平均勝数が15勝なら、今年の好不調は15勝を基準に判断されます。他の投手なら10勝すればポジティブに見られますが、当該投手については「10勝に留まった」という評価です。どちらかというと不調の印象です。過去の実績によって、選手に適用される基準値が異なるためです(プロ野球には年棒という成績と表裏一体の基準があるので、それとの兼ね合いももちろんあります)。この投手の来期の活躍について、監督は15勝を期待して良いのでしょうか。今年、たまたま調子が悪かっただけなら良いのですが、実力の衰えかもしれません。いつまでもこの投手に15勝を期待していては、5勝差で優勝を逃す結果を招くかもしれません。現在の実力の正確な分析が大切です。   価格についても同様で、まず商品本来の価値があり、それを正確に見極めた上で値付けされるべきです。価値があって価格が算出される順番です。ところが、顧客の推定はしばしば逆になっています。価格から価値を推定する順番です。価格表示なしには、顧客は商品の絶対的な価値を判断することができないのです。相場と著しく乖離している、ひと目で粗悪品とわかるなど、明らかな失点がない限り、価格表示が価値の根拠になるのです。その上で2つの価格表示があれば、顧客の価値判断が惑わされるのも当然です。  元値に割引シールを貼るのは、価格情報の変遷を顧客に敢えて明らかにすることで、割引額の大きさをより際立たせる戦略です。目の前に呈示されたシャツの価値を、事前の価格情報なしに言い当てる顧客はそれほど多くありません。だからこそ価値を示す価格情報は大切なのです。顧客は、元値からは品質を、割引額からはお得感をイメージします。2種類の価格情報には異なる役割があるのです。また、絶対額である売値より、相対額である割引額によって購入が促される場合もあるのです。呈示方法によって金額が持つ意味合いが異なる、まさに価格のマジックです。このマジックを上手に活用すれば、消費者心理を刺激するマーケティング戦略が可能となるのです。アウトレットモールのシャツは結局購入しませんでした。    (常川)

 


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