朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/10/03)

 
10月3日号(第496号)


   
「地震への備え」
 東日本大震災から半年以上が経過し、この地方では東海地震・東南海地震がいつおこるかという事に関心が集まっていますが、政府の地震調査委員会が東日本大震災の影響で岐阜県東部にある「阿寺(あてら)断層帯」の北部で地震が発生する確率が高まった可能性があるという発表をしました。  
 岐阜県に住んでいると東日本大震災は遙か遠くの出来事のように思われていますが、地球規模から見れば狭い日本列島です。いろいろな影響がでると思って備えをしておいた方がよさそうです。  
 今、岐阜県博物館では「濃尾震災120年」特別展が開催されていて、学生たちと行ってきました。ここでは濃尾地震だけでなく、阿寺断層帯をはじめとする岐阜県内の活断層を示した巨大地図も展示してあって学ぶことの多い催しです。来月11月13日まで開催されていますので是非ご覧になることをお勧めします。   (田村)

   
「変化に応じる①」       <消費者心理コース>
 変化に応じて自らを変えないと生き残れない、ビジネスマンならよく耳にする言葉だ。とは言っても、変化はいろいろな方面から不意にやってくる。消費者、技術、経済、政治、行政、国・地域、競合、文化、自然環境など様々だ。すべての方面を網羅して備えるのは容易ではないし、ましてや対応するとなれば更に難しい。住宅街の電気屋は家電量販店のようにポイントシステムを採用できない。商店街の八百屋はスーパーのようにPOSシステムを導入できない。駅前のレストランはファミリーレストランのように駐車場を完備できない。変化したくても、それぞれのやむを得ない事情によって、サービスや技術のトレンドについていけないのだ。自らが変われないとなれば、生き残りは難しい。実際に、取り残されて立ち行かなく事例は枚挙に暇がない。しかし中には、変化に適切に応じることで、上手くやっている事例もある。その違いはどこにあるのか。  
 海水浴などで海中にいると様々な方向から水圧を受ける。自らが動かずひとところに留まっていたくても、周囲の水が動くから流されそうになる。水のように物理的には見えないが、変化とはそういう感覚のものだ。水の流れに完全に身を任せてしまったら、辿り着く先は自ら選べない。海には流されて良い方向もあれば、悪い方向もある。悪い方向に流された場合には、大きなリスクを背負うことになる。そうならないためには、あらかじめ流されてはならない方向を明確に評価しておくことが大切だ。悪い方向への波が来た場合には、足を踏ん張り、流されないように我慢する。もし流されてしまったら、一刻も早く元の状態を取り戻すよう努力しなければならない。そして良い方向の波だけに乗るわけだ。海水浴のリスクは、様々な方向から押し寄せる波に適切に対応すれば軽減できる。ビジネスにおける変化は、海における水圧のようなものだ。追随すべき変化と拒否すべき変化があり、それを見分ける必要があるのだ。見分ける基準はビジネス特性を鑑みて、自ら決めれば良い(自ら決めるべきだが、客観的な視点は忘れてはならない)。基準が明確なら、外部環境に大きな変化があっても、焦って追随する必要はなくなる。自らのビジネスの強みを生かしたマーケティング戦略を貫けば良いのだ。  
 もうひとつ大切なのは、現在の立ち位置をあらかじめ確認しておくことだ。自らが立つ場所を知らなければ、効果的に踏ん張ることはできない。波に流されなかったとしても、無理に踏ん張ることで土台が崩れたら、別のリスクが生じる。土台には特性があり、それに応じた踏ん張り方(対処法)がある。現実を客観的に理解して、受け入れる姿勢が大切だ。これには「SWOT」という分析方法が役立つ。独り善がりで的外れな基準による変化の峻別では、却ってリスクを増大させかねない。もとより拠って立つ強みがないなら、それはそれまでのビジネス活動が幸運だっただけ、と言わざるを得ない。    (常川)

 


戻 る

関連記事

  1. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/04/12)

  2. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/04/21)

  3. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-12/09/24)

  4. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-1/2/25)

  5. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/12/06)

  6. 朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-08/04/14)

  7. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/05/2)

  8. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-10/06/14)

  9. 朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-2014/1/6)

最近の記事