朝日大学ビジネス企画学科~Webマガジン(News&コラム-11/11/14)

 
11月14日号(第502号)


   
「スポーツを科学する」
 先週、林ゼミ(と山本ゼミ)ではゴルフ(打ちっ放し)を行いました。学生の中には経験者もいれば、クラブを握るのも始めての学生もおり、賑やかにゴルフを楽しみました。ゴルフ自体は、体育の授業でも行っていますが、ゼミではスイングを撮影し、動作解析を行う予定です。  
 ゼミ生は全員体育会の学生ですが、スポーツを研究することは今後の競技生活にもプラスになると思います。また、異なる競技に取り組むことは、クロストレーニングにもなります。野球部の学生もいますが、同じスイング系のスポーツとして、多くのヒントを得るでしょう。スポーツを「する」以外にも「考える」「研究する」ことにも意欲的に取り組んで欲しいと思います。今週のゼミが楽しみです。    (林)

   
「変化に応じる③」       <消費者心理コース>
  ~前回から続く~
 「変化する」という言葉に際しては、能動的な意味合いを思い浮かべやすい。「新しく何かを始める」「今までのやり方を止めて新しいやり方を始める」など新しい行動を始める印象が強い。ビジネスで環境変化に対する際も同様だ。変化に応じて、新しい戦略が構築される。事業バランスを考えると、始めるものがあれば、引き換えに止めるものもある。そうでなければ貴重な経営資源が分散して、効果的かつ効率的な戦略遂行ができなくなる。変化に伴って新しく行動する際には、勇気を持って止める決断を下すことが欠かせない。充分な時間を掛けて、慎重に分析を行った結果として止める判断をしたならば、どのような反対があっても断行すべきだ。能動的なイメージに隠れてしまうが、「止める」は「始める」とともに変化対応におけるキーポイントだ。  
 通常、ひとたびやり始めたことには、様々なコストが投入されている。金銭はもちろん、時間も要している。担当者の思い入れも加わる。やり始めたことを途中で止めるのは、口で言うほど簡単ではない。止めるべき理由よりも、続ける理由のほうがもっともらしく聞こえる。過去の出来事だから、すでに投入したコストは記録や記憶に明白に残されている。一方、止めることによって得られるメリットは目に見えない。未来の出来事だからだ。止めることへの抵抗エネルギーは相当強くなる。だからと言って、止めないわけにはいかない。止めるべきことを抵抗勢力のために止めないまま放置すると、それまで以上の窮地に陥る可能性がずっと高まってしまう。できる限り迅速に、新しいやり方に切り替えたい。過去のコストにこだわり過ぎると、決断をなかなか実行に移せない。過去のコストを行動経済学では「サンクコスト(埋没費用)」と言う。  
ホテルのレストランで3千5百円を支払って、ケーキバイキングに参加したとしよう。4皿食べたところで満腹になった。ケーキ4皿は見た目の代金換算で2千円だ。更に3皿食べないと元は取れないが、腹を壊して、その後の行動に支障が生じる恐れがある。体調の変化に応じて、「続ける」か「止める」かの決断を迫られる。サンクコストにこだわるのは過去重視の姿勢だ。潔く止めるなら未来志向だ。「止める」は瞬間的には悔しいが、大局的に見れば正しい判断だ。バイキングに関するノウハウも蓄積できる。ケーキバイキングほど単純ではないが、ビジネスにも過去より未来を重視する姿勢が大切だ。変化に対応して未来を築くには、サンクコストに捉われず、止めるべきことをきちんと止めなければならない。 (常川)

 


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