No.765 白山ユネスコエコパーク

 ユネスコエコパークは、正式には「Biosphere Reserves:生物圏保存地域(BR)」と呼ばれるものimg01で、1976年(昭和51年)にユネスコの自然科学セクターで実施される事業の一つとして行われているものです。この生物圏保存地域(BR)をもっと親しみをもってもらうために日本ユネスコ国内員会が「ユネスコエコパーク」と命名し2010年からこのように呼んでいます。

 世界自然遺産が、手つかずの自然を守ることを原則とする一方で、ユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的とする取り組みで、次の3つの機能が求められています。

 ①保存機能(生物多様性の保全上重要な地域であり、制度などで守られている)

 ②学術的研究支援(調査・研究・教育・研修の場を提供している)

 ③経済と社会の発展(自然環境の保全と調和した持続可能な発展のモデルとなっている)

 白山ユネスコエコパークは、1980年(昭和55年)に岐阜県を初めとして、石川県、福井県、富山県の4県にまたがる地域としてユネスコに登録され、世界でも有数の豪雪地帯で、高山植物など多様な動植物の宝庫となっています。なた、この地区は白山信仰の中心地で、周辺には多くの神社や文化が残されています。img02

 しかし、登録以来約30年間、白山ユネスコエコパークは長い眠りの状態でした、しかしこの間に制度変更があって、保護の核心地域<白山国立公園特別保護地域>(制度などによって厳格に保護される地域)、緩衝地域<白山国立公園特別地域>(核心地域のバッファーとなり、教育・研修・エコツーリズムなどに使われる地域)に加えて、2015年末までに「移行地域」(人が居住し、地域社会や経済活動が行われながら自然環境保全の取り組みが行われている地域)を制定しました。そして2016年3月、自然と調和した人々の暮らしが営まれる移行地域を加える拡張登録が承認され、新たなスタートを切りました。 (田村)

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