No.732 【作ってみた】2代目研究室アウェアネス装置

2003年に本学に着任した当初から、前職場で着手していた研究の続きとして、研究室のドアに「アウェアネス提供システム」のための液晶ディスプレイを貼り付けていた。およそ2010年ごろまで稼働していたのだが、研究の方向性が変わったことと、古い技術(外部サーバーを借りてPerlCGIを組んで…)を用いていたこともあり、なんとなく面倒くさくなったこともあって外してしまっていた。

それが昨年頃、本部の方から「教員は研究室のドアに自分の時間割を貼り付けて、所在を明確にしろ」というお達しがやってきた。それはもっともなことであるし「ようやく時代が俺に追いついたのか感」もあったため、新たに研究室のアウェアネスを提供するシステム(2代目)を作ってみた。忖度忖度。(学内パワーワードでは「パターナリズム」(笑))

今回の装置の目的は、以前用いていた物とは大きく変わらず、「畦地がどのようなスケジュールで動いており、現在どこにおり、研究室内で何をしているのか」というアウェアネス(気づき)を、ドア前に来た学生・教職員・来客に提示することである。当然、通りすがりの人が興味本位で覗き込むこともできる。

先代の装置と大きく違うのは2点。第1点目は「技術が全体的に近代化したこと」である。先代は研究室内ドア裏にミニタワーPCを置き、ドアには一般的な液晶ディスプレイの足を外した物を貼り付け、電源と信号線をドア下の隙間から通して直結していた(詳しく書くと経理課(施設)と総務省から怒られるような気がするので、伏せておく)。今回は「モバイルディスプレイ」という、13インチでわずか630gの液晶ディスプレイを使用。先代が、たしかアスペクト比4×315インチのモニタ2kg弱だったはずなので、時代は激変したという感触。次に信号線はいわゆる「ワイヤレスディスプレイ」。これもAmazonGoogleAppleが競って開発・販売競争を繰り広げている「大画面テレビでインターネット動画視聴」サービスの賜物。ただし、この3社の商品は目的に合わないため、ノン・ブランドの機材を調達。本体は研究室内のノートPCをやりくりして完成。先代装置でドアの開閉の度に「**が摩擦で切れるんじゃないか?」とビクビクしていたのが嘘のようである。

違いの第2点目は、先代のシステムでは「全ての情報がインターネット上に公開されていた」のに対し、今回は「インターネットは有効利用するが、基本的に公開しない」というポリシーの変更。それでも2010年頃まではインターネットも牧歌的な時代で、地方私学教員のスケジュールが晒してあっても誰も興味を持たなかったのだが…今は何が起こるか分からない。よって、スケジュール欄は「Googleカレンダー」、現在情報欄は「LINE」(「現在→在室」などのスタンプも申請して作った)、余計な一言欄は「Twitter」を用いているが、基本的には全て「鍵アカ(相当)」にしてある。研究室内のカメラ映像も、以前は一般的なWebカメラを使って公開していたが、今回はWebカムで撮影した画像を画面上に表示しているだけ。基本的に閉じたシステムだ。

こういう物ばかり作っていると、うどん学者としての本分を忘れて「単に大人の自由研究をしているだけじゃねーか」感が強くなってしまうのだが、しばらく運用してみて学内誌に投稿する論文(研究ノート)にまとめたいと思っている。細かいノウハウも微に入り細を穿ち記述するつもりなので、ご興味のある奇特な方は乞うご期待。(畦地)

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