No.782 大学で何を学べるか

 新入生のみなさん、入学おめでとうございます。先日の事前オリエンテーションでは、先生方と話して不安は解消できましたか。確認させていただいた学力や志望をベースに、新しい仲間のグループ=ゼミを準備しています。楽しみにしてください。

 これからの世界は前回触れたようにAIとIoTで大きく変わっていきます。人が仲間と力をあわせ協働して欲しいものを手に入れる経営のあり方も、大きく変わるでしょう。では大学で勉強しても古い知識で意味がなくなるのでしょうか。いいえ、大学では皆さんが変化に対応できる、自分で考え、行動する力を身につけてもらいます。先生方はそれぞれの研究分野は違っても、自分で考え行動するプロです。そこから何を盗むかが、皆さんの仕事です。一例として、経営学部の先生が次の時代にどう備えているのかを紹介しましょう。

 ケビン・ケリーの『インターネットの次に来るもの』によれば、これからの時代は、一回覚えたアプリの知識がすぐ新しく変わることに慣れる必要がある時代になるそうです。さらに絵文字やアニメのような映像表現がより重要になり、スマホのような常時接続がないと不安になり、シェアしあい複数の選択肢から何でも選ぶようになり、多くの人のアイデアがコミケの二次創作のように混じりあい相互作用しながら、それぞれの記録=ライフログを元に、新しい世界が始まるそうです。

 次々新しいアプリに慣れ何が出来るかを探り出す楽しさを体感するには、曽我部先生とドローンを飛ばすと良いです。大学のプロモ映像を撮影するだけでなく、人手不足の山林維持や災害救助など予想もしない使い道が生まれていきます。映像表現はスマホアプリでプロの技が簡単に利用できるようになりましたが、どのような映像が心に届くかには経験が必要、田村先生は永年放送局の仕事を通じて構図や色彩のプレゼンを教えてくれます。常時友人とラインでつながっていないと不安を感じるあなたは、畦地先生のインターネットでの行動と心理の研究が役に立ちます。20年前に最新のロボットを予測した「まるいち的風景」なんてマンガから、関係性の大切さを地域に広げる先生オリジナルの地尊心まで、技術が進化しても人の感情が鍵であることが理解できるでしょう。中小企業研究の荻久保先生の地元の地域産業の研究は、今こそ必要な普遍的な経営のリーダーのあり方と感情の関係を伝えてくれます。シェアの感覚は矢守先生です。最適通信経路を研究していた先生は、災害非難時の最も安全な避難経路への応用をイメージし、学生と共同して「ARを活用した水害避難誘導アプリ」を開発、地域住民へのシェアを目指しています。無料で使えるアプリや車を呼べるウーバーなど、シェアする感覚を磨くことは今後の経営のポイントです。その点から機会が広がる物流分野では、土井先生が企業と学生を結んで未来の面白さを体感できます。

 色々な先生に自分の目と耳で触れてビビッときたらパクり、リミックスしながら、新しい時代への備えを日々蓄積してください。 (岩崎)

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