No.795 頼もしい先輩の言葉

学生時代に将来を考え自らのライフプランを持つことを目的に「キャリア形成」という授業を行っています。毎年7月に経営学部卒業の先輩を招いて3年生向けに話をしていただいています。

今年も4名の先輩たちに後輩たちへの訓示をお願いして、お忙しい仕事の時間を割いて来ていただきました。今年初めてスパーマーケットの株式会社バローに2007年に入社され、今年で入社10年になる中山博貴さんに来ていただくことができました。

現在、バローの店舗数は全国約270店舗ある中で彼が店長を任されている愛知県豊田市の浄水店は全店舗中ベスト4で年間27億円の売上があるそうです。浄水店は社員・パート・アルバイト合わせて約160名で、そのスタッフを中山店長が率いているのです。

バローでは入社時に部門の希望を聞かれ、魚、肉、野菜、パンの4部門から選ぶのですが、魚をおろせるのはカッコいいと水産部門に決めたそうですが、魚の種類も分からなければ、魚をおろすことの難しさを初めて知って大変苦労したと言います。大学時代は筋トレをしていて体力には自信があったのですが、その力でも冷凍の鮭に全く包丁が入らない、それなのに先輩はスパスパきれいに切っていく、最初の頃は疲れて寝室までたどり着けずに玄関で眠っていたことが何度もあったそうです、また、包丁を握る手の感覚が無くなり震えながらも、こんなことで負けていられるかと頑張って2年目で水産チームのチーフになり3年間チーフを務め、その後店長待遇2年間、そして店長となって店は何店舗か替わりましたが4年目になり、巨大な基幹店の店長を任されています。

住宅地の中にあるこの店の場合、一番売り上げが大きいのは土日で、金曜日には人が通れないほどバックヤードは商品で溢れ、日曜日の夜すべて空になって1,500万円以上を売り上げると言います。

彼はこうも言っていました、ビジネス企画学科で会社経営の勉強をして売上や経常収支などのことを習ったので、店長代理になって会社の数字を読むことができるようになってからが仕事がとても面白くなったと言っていました。

社長が店舗の視察に来た時は、店長は店舗売上の詳細を資料を見ずに正確に報告することが出来なければいけないそうで、商品別の昨年同月比や前月対比などもすべて記憶しているのかと質問すると、彼は平然と当然ですよその位のこと忘れるはずがありませんと答えてくれました。

また、後輩たちに向かって就職活動は大変かもしれないけれど、仕事はそれ以上に大変だと思った方が良いよ、社会人はみんな頑張っているのだから自分から頑張りますという人は本当は全然頑張っていませんでしたって白状しているのと同じことだからね。と言って笑顔を残して帰っていきました。

決してテキパキと仕事を片付けていくタイプではないのですが、不思議な包容力を感じる暖かく大きな人物に成長したのは、結婚4か月目の新婚さんだからだけではないと思います。

これからも体に気を付けて、家庭も日本の将来も引っ張て行って欲しいと、久々に会った卒業生をとても頼もしく感じたひと時でした。 (田村)

 

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