No.833 どの国に生まれたい?

 

もし生まれ変われるならどの国に生まれたいですか? 日本は嫌、周りを気にせず生きていきたいと思う人もいるでしょう。アメリカはその点自由ですが成功しないと病気にもなれません。フランスはおしゃれですが仕事を見つけるのは大変です。中国はこれから発展しそうですが男性が多く厳しい生存競争です。インドはカーストの高い家に生まれても女性の自由は限られています。シリアや北朝鮮は、あまり考えたくないですね。

同じように科学技術や情報に接することができるネットの時代なのに、日本と世界中には色々な経済状況と政治・社会体制の国があります。これらの差はある学者によれば、経済制度が人々の自由な投資から利益を得られる包括的制度か、特定の人だけ投資でき収奪する制度なのか、さらには政治制度が包括的、つまり権力が多元的で法の支配が可能になっている制度か、特定の権力に集中する収奪的な制度か、で決まるそうです。

国籍は選べませんが、働く企業は選べます。自分が興味ある業界へ就職活動しろとよく言われます。やる気を出して能力を活かすという意味で大切な事ですが、同時に一つの会社がどのようなカラーを持っているか知ることもそれ以上に重要です。国の違いと同じように、同業種でもその歴史やリーダーによってまったく異なる社風を持っており、社風によっては自分の能力が発揮されたり制限されたりするからです。選択は業種より会社です。

会社を選ぶ必要は、終身雇用制度があるからではありません。大企業でも次々に不祥事や環境の変化から国と同じく衰退する時代では、終身雇用を目的に企業を選ぶことはできませんし、公務員でも地方では大きな統廃合が起きることは確実です。そうなると採用する側の選考基準も変わってくるでしょう。従来は同じ環境で100年生き残ることを目的としていたので、仲間にすると活躍しない人を間違って採用しないように選択した時代から、仲間の基準とは違っても今後活躍できる人を見落とさない採用重要になります。なぜなら、一旦仲間にすると不適当な人でも辞めてもらうのは難しい社会だったのですが、これからは変化スピードが速く、活躍する人を見いだせないと企業として生き残れないからです。

そのような選択を行わない企業は、国家の事例を見ると次第に従業員から収奪する制度を築き上げるかも知れません。だから、就職活動には二つの事が必要です。就職セミナーや説明会でできるだけ多くの企業を自分の目で見て、各社の雰囲気を直に感じること、もう一つは自分の能力を活かして活躍する方向を大学時代に見つけておくことです。 (岩崎)

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