テーマ:コラム

 ユネスコエコパークは、、1976年にユネスコの事業の一つとして行われているもので、正式には「Biosphere Reserves:生物圏保存地域(BR)」と呼ばれるものですが、この名称では解りにくいと日本ユネスコ国内員会が「ユネスコエコパーク」と命名し2010年からこのように呼んでいます。

 世界自然遺産が、手つかずの自然を守ることを原則とする一方で、ユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的とする点が大きく異なるポイントです。

 白山ユネスコエコパークは、1980年(昭和55年)に岐阜県を初めとして、石川県、福井県、富山県の4県にまたがる地域としてユネスコに登録され、世界でも有数の豪雪地帯で、高山植物など多様な動植物の宝庫となっています。なた、この地区は白山信仰の中心地で、周辺には多くの神社や文化が残されています。

 岐阜県内で白山ユネスコエコパークに関わる、人が居住し、地域社会や経済活動が行われながら自然環境保全の取り組みが行われている地域を移行地域として制定し、具体的な経済活動を行っていく必要があるのです。

 そのため、岐阜県内の、高山市、郡上市、白川村などの関連する自治体やエコツーリズムを運営するNPOなどの団体が集まり、会合が催されました。自然保護が大切であることは誰もが理解できることですが、実際に実行するとなると大変な労力とお金が必要となり難しい問題が山積しています。

 ユネスコエコパークという言葉だけで、観光客が押し寄せるほどの集客が有るとは考えられず、その運営に頭を抱えている自治体も有れば、観光資源として注目している自治体も有り、自治体によって明暗が分かれています。

 2月10日にふれあい福寿会館で開催された、白山地域エコツーリズム推進に関わる意見交換会では、最初に岐阜県内の産業振興に尽力いただいている、メイドイン・ジャパン・プロジェクト株式会社の赤瀬社長の「地域の強みを活かした自然観光資源のブランディングのあり方」と題する講演が行われました。赤瀬社長が手掛けれれた岐阜県内の成功事例として、中津川市付知地区で、昔から子供たちに木曾五木(あすなろ、さわら、ひのき、ねずこ、こうやまき)を教える言葉である、各木の頭文字を取った「アサヒネコ」という言葉をブランド化した話などを紹介していただき、導入から展開への道筋など大変参考になるお話を伺うことができました。

 地域振興、観光を単に自然景観だけに頼るのではなく、地域の歴史、物づくり、食などを複合的に織り交ぜながら、独自の強みを作っていくことが求められると考えています。 (田村)

 

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