テーマ:コラム

 以前、雲海に浮かぶ兵庫県の竹田城が「天空の城」として話題になりましたが、竹田城が「天空の城」となるためには雲海に浮かぶ必要があるため、朝夕の気温差が大きく、風が無いなどいろいろな条件が必要で、観光客が手軽に見ることはできません。IMG160704a

 今、話題になっている岐阜県揖斐川町の「天空の茶園」はこんな難しい条件は必要ありません。その上、標高は大分異なりますが、天空の古代都市ペルーの標高2,400m以上のインカ帝国の遺跡になぞらえて「岐阜のマチュピチュ」とも呼ばれています。

 写真の様に高い山に囲まれたイメージはとても似ていると思います。本物のマチュピチュは作られた目的が今でも解明されていない謎の都市なのですが、岐阜のマチュピチュはお茶畑です。

 天空の茶畑は、揖斐川町から伊吹山方面に向かって県道32号線を西に向かいます。春日郵便局付近を右折し山道に入り、春日六合の上ヶ流(かみがれ)地区にこの茶畑はあります。

IMG160704b 揖斐川町は昔から茶の栽培が盛んな場所ですが、上ヶ流地区は標高が高く朝晩の気温差が大きく、山に囲まれ人里と離れているために害虫が入って来ない、お茶の無農薬栽培が可能なとても貴重な場所です。

 また、この茶畑をよく見ると独特の複雑な形の茶の木を見つけることができます。一般的な茶畑は蒲鉾の様な形で一直線に並んだ形をしていますが、これはお茶を機械を使って摘むのに適した形ですが、複雑で魅力的なひだ模様は、手摘みだけで行われる古来からの茶の栽培方式とのことで、現在まで残されていることはお茶の歴史を残す貴重なものだと思います。

 この天空の茶園が話題となったきっかけは、お茶を飲む習慣がペットボトルに代わってしまい、全体的にはお茶の消費量が減ってしまったことによります。

 このままでは、この茶園を維持することはできないという危機感から、村民たちが森を切り開き観光客を呼び込むために力を合わせて歩道を整備して絶景の「天空の茶園」を見せるための展望台を整備したのです。

 岐阜県には、本当に魅力的な絶景がたくさんあります。これらの魅力をどのようにして伝えるかがとても大切なことを地元の人から教えてもらいました。天空の茶園はこれからも応援していきたいと思います。  (田村)

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