テーマ:コラム

 瑞穂市別府にある別府観音堂では、縁日の8月10日にお参りをすると、千日間お参りをしたのと同じ功徳があるという“千日詣り”のお祭りがあります。35度を超える日中に、かきりんと一緒に行って参りました。

 別府観音は、西国三十三ヵ所谷汲山華厳寺の秘仏・十一面観音像と同一とされています。ただ、堂守のMさんや郷土史家の方々によると、製作年代や製作技法等を考えると別物らしい…。とはいえ、縁起としては会津の豪族「大口大領」による発願によるということで、全くの無縁ということはないようです。

 この大口大領は謎の人物で、華厳寺観音の縁起と別府観音の縁起に数百年の差があることを考えると、実在するとしたら1人であるとは考えられません。(勝手に名乗った)官名や家名、“大領”ということで“お大名の大口さん家”ということでもあるのかな…と思うのですが、現在のところは資料不足です。福島県会津美里町には、大口大領ゆかりの地や観音堂があり、最近新しくなったという市立図書館には郷土資料が詰まっているのではないかとも思うのですが…台風10号めェ!丁度取材を入れようとしたお盆の3日間に列島縦断したため(というか動きが予測できなかった)、行くことができなかったのでした。

 写真は別府観音像で、なんとこんなに近くまで寄って撮影することができます。とはいえ、じっくり音お顔を拝見したのは今回が初めてだったのですが、穏やかで福々しい仏様でした。毎月の縁日や節分などのお祭り以外はお堂自体が閉まっているとは言え、秘仏の華厳寺観音に比べると、遙かに親しみやすい仏様に感じます。お堂を維持して祭祀を実施されている自治会の方々にも、頭が下がる思いです。ちなみに今回の写真も、自治会の方に「近くに入ってお参りしていいですよ」と言われ、お供えをしてあるより前にズカズカ入り込んで写真を撮らせていただいたのでした。

(斎藤道三に奪われ岐阜市が返却しない)美江寺の観音様も十一面観音像です。十一面観音は白山の神様とされる菊理姫の本地(仏としての真の姿)とされており、もしかすると地域に多い原因となっているのかもしれません。どちらかというと現世利益あらたかな仏様ともされており、災害の多い地域の安寧を願う人々の心が信仰を集めているのでしょうか。(畦地)

PAGETOP