朝日大学経営学部ビジネス企画学科

朝日大学ビジネス企画学科~Column(コラム-04/12/13) | 朝日大学経営学部ビジネス企画学科


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12月13日号(第141号)  


 身近なビジネス 
「チョー気持ちいい」
  
 クリスマス商戦を観察する1年生の商店街調査に名古屋栄周辺に行ってきました。興味を持てた店を選び事情を説明して取材するよう、学生には指導します。彼らが狙いを定める店は、教員にとっては別の意味で参考になります。ずばり、入りやすい店、話しやすい店なのです。
 狭い間口をピンクで統一しアニメ風マネキンのよく目立つ中学生向けの衣料品店には、多くの学生が立ち止まり興味を示しますが、なかなか中に入っては行きません。幅広い年齢層に対しても魅力的な展示なのですが、仲間以外はよせつけないムードがあります。学生が選ぶのは、店舗の内外をあまり意識せずに入れるような間口が広く、店内が明るく、ある程度お客が入っていて、レジの店員さんが親しみやすさを感じさせる店です。
 ある学生グループが選んだのは、アジアンテイストの雑貨を扱う店でした。淡いイエロー系の暖色で統一され、心地よい香りの中に静かに環境音楽が流れる店内には、アロマキャンドルやインテリア小物、ちょっとした物語を語りかけてくるような値頃な品の良い商品がほどよい密度で陳列されています。若く趣味の良いオーナーが、道楽で経営していそうな、一見あまりお客さんは多くなさそうな店です。お店の方に聞くと20代30代女性をターゲットに癒し系のオリジナル商品を扱っている。最近の売れ筋は入り口外側に陳列している毛皮のクッションというお返事でした。
 毛皮のクッションの年寄り臭さと店のイメージにちょっと違和感を覚え、通行量の増える夕刻に外から観察させてもらいました。あまり人通りの多くない通路に面した立地なのですが、通行人の1/4近くもが店の前で足を止め、店外に陳列したドライフラワーや陶器、草木染めを眺めます。店外の商品から目線をあげると大きなウインドウからは店内の小物がよく見え、ついつい店に引き込まれるようです。入った人はほとんど商品を眺めて手に取り、10分近くゆっくり店内を回ります。
 店外の商品が集客の鍵を握っているのですが、ひときわ威力を発揮していたのが入り口近くの毛皮のクッションでした。年齢性別にかかわらずクッションを触わり、しばらくすると店内に入ります。あるカップルは店の前を通り過ぎたにもかかわらず、わざわざ引き返してきてクッションを触り、店に入っていきました。
 毛皮のクッションどう思う、と何も説明せずに3年生に聞くと異口同音に、触ってみたい、と答えが返ってきました。毛皮などない生活をおくっていても、その触感の心地よさを感じるようです。グルーミング(猿の毛繕い)が言葉(コミュニケーション)に進化したという説もあります。触覚も含めた五感を動員し、チョー気持ちよくしてはじめてお客様を店に呼び込めます。コミュニケーションの基本を、この店は緻密な仕組みとして実践していたわけです。   (岩崎)


 パソコンで遊ぼう 
「第17回ビジネス能力検定」

 2004年が過ぎ去ろうとする中、12月5日(日)に朝日大学ビジネス企画学科で恒例となった 文部科学省認定 専修学校教育振興会主催 の「第17回ビジネス能力検定」試験が、当朝日大学キャンパスで実施されました。ビジネス企画学科発足以来、2年半で4回の受験を実施し、この資格に対する学生の理解も次第に高まって、今回、約80名の受験者を数えるほどになりました。
 学生の意識が高まるにつれ受験に対する取り組みも初期のころとは違った真剣さが伺えるようになっています。もともと資格をとらせることで学生の自信につなげ、それを契機として”自ら学ぶ”ことへの道筋をつけることを第一義に始めたものですが、今まで以上に”合格したい”という強い意識の表れでしょうか、進んで受験勉強に取り組む姿勢が見られるようになりました。そうなったことにいくつかの背景がありますが、最も注目すべきことは学科教員全員の試験に対する深い理解と一糸乱れぬ指導体制によるものだと思います。
 我々、B検担当教員はサブゼミでマス授業を行い、マスで補えない能力差をゼミ担当教員が”個別指導体制”を組み、補講、時間、場所など個人別カリキュラムを組んで指導するという2段構えのリカバリー策がとられました。全員合格を目指して教員より湧き起こった提案ですが、後期にこの指導方法を実施して、学生の受験に対する意識、意欲は今まで以上に高まったと感じています。
 第17回ビジネス能力検定の合格発表は来年1月20日ころに行われます。学生の自己採点によれば、過去にない高い合格率が期待できる情勢ですが、それも学生の意欲の高まりが為せる技なのかもしれません。いずれにせよ、B検担当として公式発表を密かに待ちこがれているところです。    (大山)



 今週の話題 
「1億総中流意識に変化」 
 
 最近の調査(読売新聞・全国世論調査、11月12日、13日実施)によると、これまで1億総中流といわれてきた日本において、「貧富の差」が大きくなっていると感じている人が過半数に達していることが分かりました。  
 内容を見ると、「中流意識」自体は全体として、依然9割を超えており、「中の中」は10年前と比べてもほぼ変わっていない状況です(51%、10年前は53%)。ただし、「中の上」と「上」と答えた人が、14%と9%(10年前は、23%)も減少しており、生活レベルの低下を見る人が増えています。  
 最も憂えなければならないことは、自分の生活レベルを「中の下」「下」と答えた人が、10年前より11%増えていることです。戦後の高度成長下、終身雇用に守られ、経済成長の大きなパイを分け合えた時は良かったのですが、バブル崩壊後、終身雇用にはピリオドが打たれ、成果主義が採用されるなど厳しい状況が続く中、「1億総中流」の意識も確実に変化の兆しが見えているようです。  
 「勝ち組」「負け組」の組分けは、個人的にはあまり好きではありません。ただ、日本人の意識の中で、これまで日本人を支えてきた平等意識(もちろん、幻想であっただけかも知れない可能性は否定できませんが)がなくなり始めたのは、貧富の差が出る競争社会の出現を、正に身をもって感じとっているからではないでしょうか。このような時代には、自分や家族などの愛する人々を守るために「勝ち組」に入るべく、ライフ・プランニング(人生設計)、ファイナンシャル・プランニング(資産設計)の重要性が益々高まっているように思えます。    (階戸)
 


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